防火設備定期検査という検査名を聞いただけでは何を検査するのか?わからない方も多いと思います。
この検査は平成28年6月にできたまだ新しい検査です。
火災から守るための防火設備が正常に機能するかを確認していく大切な検査です。
そこで今回は防火設備定期検査の検査項目をわかりやすく説明していきます。
是非この記事を参考にしていただきまして万一、火災が起きた時にも困らない安全な建物を実現してください。
防火設備定期検査では
「防火扉」「防火シャッター」「耐火クロススクリーン」
「ドレンチャーその他の水幕を形成する防火設備」の4つの項目を行います。
これらの設備は建物でも主要な防災設備のために法令で検査を行うことになっています。
また、検査を実施し給排水設備に修理等改善が必要となる場合には、
改善内容の提案や適切なアドバイスを行います。
▶︎防火扉
ビルやスーパーなど商業施設の非常階段に壁に面して設置されているのを
よく見かけるため日常生活で関わりの深い設備です。
防火扉とは、火災が起きた時に火が通らないように防止するために設計された扉のことです。
火災が起きた際、正常に作動することを目的として検査を行います。
〜主な検査内容〜
・防火扉の設置場所確認
防火扉の付近に物品が放置されていると非常時に防火扉の閉鎖に支障をきたしてしまう可能性があります。
過去には防火扉の開閉が正常に作動しないことにより煙の充満により死傷者が多発した事故もあります。
そのような事故による被害から身を守るためにも放置された物品がないかを確認することが重要なのです。
・扉の取付の確認
扉の取付が堅固にされていない場合、正常に作動しない可能性があります。
具体的には「扉・枠・金具」などの詳細な部位にまで検査で確認することになります。
なぜなら変色や損傷があれば正常な作動が確保できない可能性が高まるからです。
だからこそこのようなポイントにまで目を配り検査する必要があるのです。
・危険防止装置の動作確認
防火扉では非常時に閉鎖する場合、危険防止機能が働くか検査します。
閉鎖作動時に周囲の人の生命や重大な危害が及ぶ恐れがないように
防火戸の重量や閉鎖スピードから求められる運動エネルギーを一定基準以下となるかどうか。
また、防火戸が閉鎖し挟まれた時の押付ける力が一定基準以下になるかを検査します。
正常に働き、尚且つ利用者の安全を守るためには必要なものとなります。
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