消火器の点検は本体容器、安全栓、押し金具及びレバーなどの操作装置、キャップ、ホースなど多岐に渡っています。
消火器の種類には加圧式と蓄圧式の2種類がありますが現在、
蓄圧式が主流となっているためここでは蓄圧式消火器を前提に説明していきます。
▶︎6ケ月に1回以上行わなければならない消火器の点検
・本体容器
目視により消火薬剤の漏れ、変形、損傷、著しい腐食がないか確認を行ないます。
特にサビが層状に剥離するように腐食しているものやあばた状の孔食を起こしているものは危険ですので
速やかに廃棄処分してください。
・安全栓の封
目視により損傷や脱落がないか確実に取り付けられている確認を行ないます。
特に封印シール、封ロックは破れ、剥離、はずれたものはすでに使用された恐れがありますので
そのまま放置せず点検会社に確認して下さい。
・安全栓
目視により安全栓がはずれていないか、操作に支障がある変形や損傷がないか確認を行ないます。
特に安全栓がレバーを立てた状態で確実にセットされているか注意して確認します。
・押し金具及びレバーなどの安全装置
目視により変形や損傷がなく確実にセットされていることを確認します。
特に上下のレバーの内側部分にサビ、腐食及び変形がないかを入念にチェックしていきます。
・キャップ
目視や手で締め付けにより強度上支障のる変形や損傷などがないか、容器に緊結されていることを確認します。
特にネジ山のずれやゆるみなどは手で締め付けながら入念に確認します。
・ホース
目視や手での締め付けにより変形・損傷・老朽化がなく内部に詰りがない事、内部に緊結されていることを確認します。
消火剤の漏れや固化によるつまりがある場合は内部点検を行い消火薬剤量を点検します。
・ノズル、ホーン及びノズル栓
目視や締め付けにより変形・損傷・老朽化がなく内部に詰りがないか、
ホースに緊結されているか、ノズル栓がはずれていないか確認します。
・指示圧力計
目視により変形・損傷がないか、指示圧力値が緑色範囲にあるか確認します。
特に指示圧力値が緑色範囲外の場合は消火薬剤量や指示圧力計の点検を行います。
・設置場所
通行や避難に支障がなく、消火薬剤が凍結や変質する恐れが少ない場所で
万一使用する場合は容易に持ち出すことができる場所に消火器を設置します
・設置間隔
建物のあらゆる部分から消火器までの歩行距離が20m以内になりかつ各階ごとに設置します。
・適応性
例えば天ぷら油の火災に備えて強化液消火器を設置するなど場所に適応する消火器を選定しているか確認します。
・表示及び標識
地震などで消火器が転倒して破損したり消火薬剤が漏出したりすることを予防するために
転倒を防止する消火器台など適当な措置を取られているかを確認します。
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