日本は土地が狭いために住宅が密集しており、
火事を起こすと周りの住宅にまで被害を及ぼすことになります。
従って、自宅から出火させないことが必須となります。
そのために必要となるのが「火災感知器」ですが、
設置場所に対しては設置基準が設けられています。
火災感知器は火災による熱や煙などを感知し、信号を送る機器のことです。
その火災感知器には、「熱感知器」・「煙感知器」・「炎感知器」の3種類があります。
熱を感知するタイプであり、差動式スポット型と定温式スポット型があります。
・差動式スポット型
温度の上昇によって空気の膨張率が一定の値を超えた時に作動します。
なお、温度の変化が大きい場所だと、火事と勘違いして誤作動を起こす恐れがあるため、
居間や寝室などの温度が一定の場所に設置します。
・定温式スポット型
温度が一定の値に達した時に作動します。
洗面所やキッチンなど、温度の上がりやすい場所が適しています。
煙を感知するタイプで、光電式スポット型と光電式分離型の2種類があります。
・光電式スポット型
火災などの煙が混入することで光が乱反射し、それを受光部が感知すると作動します。
・光電式分離型
送光部から受光部へ目に見えない光が送られており、煙によって光が遮られると作動します。
廊下やエレベーターなどに設置されることが多くなっています。
炎を感知するタイプで、赤外線スポット型と紫外線スポット型があります。
炎には赤外線や紫外線が含まれおり、
火災が起きた時に生じる赤外線や紫外線が一定の値を超えると、感知器が作動します。
映画館や劇場といった天井の高い場所でのみ設置されています。
火災感知器の設置場所にはそれぞれ設置基準が設けられています。
・換気口などの空気吹出口から1.5m以上離れた場所
・感知器の下端が天井から0.3m以内の場所
・45度以上の傾斜のない場所
・居室の天井に吸気口がある場合はその近く
・換気口などの空気吹出口から1.5m以上離れた場所
・感知器の下端が天井から0.6m以内の場所
・壁や梁から0.6m以上離れた場所
・天井または壁に取付け、床から1.2mまでの空間が感知区域内におさまる場所
火災感知器の誤作動の主な原因には以下が挙げられます。
・エアコンやストーブなどの温度の急上昇
・経年劣化や故障による誤作動
・結露や雨水による誤作動
・虫などの異物の混入
火災感知器は火災信号を送るもの、火災警報器は感知器自体が音を鳴らすもののことです。
火災感知器には熱・煙・炎を検出するタイプに分かれており、
それぞれのタイプごとに設置基準が設けられています。
自分で取付ける際は、各市町村の消防庁のホームページで設置方法確認する必要があります。
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