災害発生時の備えとして防災設備をまとめました。
防災設備は消防法及び建築基準法にそれぞれ記載があります。
消防法によるものは火災の早期発見から報知、
消火や避難及びそれに付帯する設備等火災の状況に応じて規定されています。
対して、建築基準法では延焼防止と避難支援のため規定されています。
ここでは、防災設備の一覧についての情報をまとめました。
防災設備とは、建物やある場所で発生した災害から人を守るための設備のことです。
防災設備は、火災等の早期発見と被害の抑制及び避難の支援をする役割があります。
防災設備はその役割により下記5つに分類されます。
それぞれ役割と代表例を紹介します。
▶︎消火設備
消火設備は火災発生後に火の勢いを消火剤や水等で抑制し延焼を防ぐものです。
代表例は、消火器や消火栓設備、粉末消化設備やスプリンクラー設備等です。
▶︎防火及び防煙設備
防火及び防煙設備は火災や煙を感知してそれらの広がりを防ぐものです。
代表例は、防火設備は防火戸や防火シャッター及びダンパーです。
防煙設備は垂れ壁や排煙口があります。
垂れ壁は、天井や梁の下から地面に向かって垂れ下がるような壁のことで防煙の効果があります。
▶︎警報設備
警報設備は火災の発生またはガスを検知し、アラームを発生させることで危険を知らせるものです。
代表例は、自動及び手動火災報知器、ガス漏れ警報器、非常警報です。
この中で、火災報知器には作動タイプにより差動式及び定温式の2種類があります。
差動式は検知範囲の気温の急上昇により作動するシステムです。
対して、定温式は温度が指定する温度で一定になった時に作動します。
▶︎避難設備
避難設備は、災害発生時に建物内等にいる人が迅速にその場を離れるため使用されるものです。
代表例は、避難ロープやすべり棒、避難橋や避難梯子等です。
▶︎消火活動用の設備
消火活動用の設備は、消防隊が消火活動で使用する予め設置されたものです。
代表例は、消防用水や連結送水管及び散水設備、無線通信補助設備や排煙設備等です。
上記1項で挙げた設備のうち、消火設備と警報設備及び避難設備に関しては
消防法により点検の義務があります。
実施すべき点検は下記2種類です。
▶︎機器の外観及び作動点検
この点検は6ヵ月に1回必要で、外観から判断できる変形や
損傷等の確認及び簡易的な作動試験を実施します。
▶︎総合点検
総合点検は1年に1回以上の実施が必要で、システムの一部
または全てを作動させて機能するかどうかを確認します。
点検は法律により義務づけられており、適切に行われなかった場合は罰則が科せられます。
防災設備の一覧についてまとめました。
防災設備は有事の際に人命を助ける非常に重要なものです。
日ごろから設置場所や機能を把握し、適切に使用できるよう管理し備えましょう。
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