防火戸ラッチとは、建築物防炎区画部分に設ける
防火戸に取り付けられているラッチのことを言います。
防火戸は常時開いていますが、火災時などに感知器が煙を感知した際、
連動して自動的に閉鎖する仕組みになっています。
防火戸は建築基準法・消防法上の防災設備の一つで、防火戸ラッチはその一部です。
防火戸ラッチは防火戸を開放状態にしておくためのもので
常時閉鎖式の防火戸は主に階段室などの区画部分に使われることが多いです。
防火戸ラッチが作動して防火戸が閉まることによって区画部分が閉鎖され、
火災時に煙が避難経路など室内に侵入・広がるのを防ぐ働きをします。
火災時には防火戸作動の有無が避難する人の生存を左右するので極めて重要な防災設備です。
いざ火災の時に防火戸が閉鎖されず多くの死者を出した事例がいくつもあり、
防火戸の開閉の有無を握る防火戸ラッチはとても重要な役割を持っています。
防火戸は常時開閉されていて通常開け閉めしない扉ですので
防火戸ラッチがうまく作動するかどうかは日常的に確認できません。
そのために消防設備一年点検時には防火戸開閉作動確認を必ず行います。
また、平成29年度の建築基準法改正によって
「特定防火対象建築物」(病院・ホテル・大きな共同住宅)では
資格者による防火設備定期点検・報告が義務付けられています。
点検の際、防火戸ラッチに異常が見つかった場合にはラッチを交換する必要が生じます。
防火戸ラッチには「電磁式」と「温度ヒューズ式」の2種類があります。
「電磁式」は煙感知器の作動に連動して制御盤より信号が送られて
ラッチのロックが解除されて防火戸が開放される仕組みになっています。
「温度ヒューズ式」は本体に低融点金属部分があり、
それが火災時の炎の熱で溶けることによりロックが解除されて
防火戸が解放される仕組みになっています。
「電磁式」の防火戸ラッチは防火戸ー連動操作盤間の配線工事が必要となるので
コスト上、「ヒューズ式」が既設であれば「ヒューズ式」に交換することになることがほとんどです。
現在では「電磁式」のラッチを設置することがほとんどです。
「電磁式」防火戸ラッチの寿命は電気的には大体7,8年程とも言われています。
防火戸開閉に異常が発見された場合には、故障の内容により費用も異なること、
ラッチ以外が原因で防火戸の開閉がされない場合もあるため、
まずは防災専門業者に点検を依頼して原因を明らかにした上で交換することをお勧めいたします。
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