感知器とは火災により生じる熱や煙、炎により火災の発生を感知し、建物の各警戒区域に設置され、受信機の火災信号を発信する消防設備を指します。
消防設備の感知器には「熱感知器」「煙感知器」「炎感知器」がありますが、ここでは、煙感知器の種類や特徴について解説します。
感知器の内部に煙が入ると発光部から出る光が煙の粒子に当たって乱反射し、それを受光部で感知するタイプです。
送光部の感知器と受光部の感知器間の目に見えない光ビームが煙によって遮られることを感知するタイプです。
感知器が設置されている局所の煙濃度が、一定の範囲内になったときに煙濃度に対応する連続した信号を発するもので、光電素子の受光量の変化を利用するタイプです。
周囲の煙濃度が一定の範囲内になったときに、煙濃度に対応する連続した信号を発するもので、広範囲の煙の累積による光電素子の受光量の変化を利用するタイプです。
感知器が設置されている局所の煙濃度が一定の値以上となった際に火災信号を発するもので、イオン電流の変化により作動するタイプです。
感知器の内部には電極を内蔵しており、電極間には放射線源が空気をイオン化したイオン電流が流れていて、煙粒子により減少するイオン電流を検出して煙を感知します。
煙感知器の中でもイオン化式スポット型感知器には感度の違いにより1種、2種、3種があり、1種は最も感度が良く、3種は最も感度が鈍いタイプです。
1種…減光率5%の煙の中で30秒以内に作動する感度
2種…減光率10%の煙の中で30秒以内に作動する感度
3種…減光率15%の煙の中で30秒以内に作動する感度
通常の建物では2種を使用しますが、防火シャッターや防火扉の近くには主に3種を使用します。
この理由は、感知器は自動火災報知設備の一部であり、防火シャッターなどの消防設備と連動していることが多いためです。
1種は感度が良く、非常ベルのような消防設備と連動させ、煙を感知したらすぐにベルが鳴るようにします。
3種は感度が鈍いため、防火シャッターのような消防設備と連動させ、避難が終わってから防火シャッターが閉まるように。このように建物を使用する人が安全に避難できるよう、消防設備は工夫されています。
煙感知器の種類や特徴について解説しました。
消防設備を設置する際は専門業者に相談し、設置基準に基づいて設置、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
消防設備設置の際は消防設備の専門業者に相談すると安心です。
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