オフィスなどの建物では消防設備の設置が義務付けられています。
さらに、一定以上の建物では法に基づき消防設備の年次点検を行う必要があります。
この記事では、オフィスに必要な消防設備と年次点検について解説します。
オフィスで設置が義務付けられている消防設備は以下となります
煙感知器は用途により1~3種まで種類があります。
さらに、オフィスの用途に合わせて煙感知器と熱感知器がそれぞれ設置されます。
一般的なオフィス、事務所などで使用されるスプリンクラーは、閉鎖型スプリンクラーヘッドと呼ばれるものです。
誤作動を起こしても事務所内が濡れてしまうことを妨ぐ予作動式タイプもあります。
非常用放送設備は最近ではサイレン式から音声警報に代わっています。
また、床面積に応じて設置するタイプが異なります。
非常用照明器具は「非常灯」と「誘導灯」があり、非常灯は救助作業の際の視界を確保するため、誘導灯は避難の際の誘導を目的にしています。
そのため、非常灯は140℃の熱に30分以上耐えるものである必要があります。
消火器は家庭にもある身近な消防設備ですが、各階に設置することが定められており、必要な際にはすぐに使える場所に設置することが重要です。
また、オフィスを使う人が消火器をすぐに使えるよう、設置場所の周知と、使用方法の訓練が必要です。
火災が発生した際に初期消火のために使うもので、オフィスを使用している人が使うものです。
建物に備え付けとなるため、ホースが届く場所に設置することが大切です。
消防設備が設置されている一定以上の条件の建物では法律で定められた年次点検が必要です。
消防法では防火対象の建物の関係者が定期的に消防設備を点検し、その結果を管轄の消防署へ報告することが義務付けられており、違反した場合、罰則も設けられています。
年次点検を行う関係者は建物の所有者、管理者、占有者のいずれかとなります。
消防設備の年次点検は専門知識が必要なため、消防設備の専門業者に点検を依頼すると安心です。
消防設備は万が一火災が起こったときに従業員や建物を使用している人の身を守るために重要な設備です。
専門家に問題がないか定期的にチェックしてもらい、社内全体の安全管理を高めていくことが大切です。
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