消防設備の代表的な設備の1つにスプリンクラーがあります。
なかでも特に一般的なスプリンクラー設備に「湿式スプリンクラー」があります。
今回は湿式スプリンクラーとはどのようなものか、設置場所、点検などについて解説します。
湿式スプリンクラーは、最も多く採用されているスプリンクラー設備です。
配管は加圧された水で満たされており、火災の熱でスプリンクラーヘッドが作動し、放水します。
消火水槽から消火ポンプによって各場所に水を送り、連続放水が可能です。
湿式スプリンクラーは凍結のおそれがない場所または凍結防止措置がされた部分に設置されます。
反対に寒冷地など、配管内の水が凍結するおそれがある地域では、配管が圧縮空気で満たされており、スプリンクラーヘッドの作動により配管に充水される乾式スプリンクラーを採用します。
湿式スプリンクラーは次のような機器で構成されています。
①加圧送水装置(消火ポンプ)
②ポンプ制御盤
③呼水装置
④給水配管、フート弁
⑤補助加圧ポンプ
⑥一般弁類
⑦末端試験弁装置
⑧スプリンクラーヘッド
⑨流水検知装置
⑩スプリンクラー排水配置
⑪送水口
⑫補助散水栓
湿式スプリンクラーは天井高さ10m以下(物販用途等は6m以下)の部分に設置できます。
消防設備は2つの点検が義務付けられています。
機器点検は6カ月に1回実施します。
消防設備の種類に応じて適正な配置、損傷、機能等について、基準にしたがって外観や簡易的な操作で確認します。
総合点検は1年に1回実施します。
消防設備の全部または一部を基準に従って作動させ、総合的な機能を確認します。
延べ面積1,000㎡以上の防火対象物、地階または3階以上の階に特定用途があり、かつ階段が屋内1系統のみのものは消防設備士または消防設備点検資格者が点検を実施します。
上記以外の防火対象物は防火対象物の関係者の点検で問題ありません。
しかし、専門知識を要するため、点検は消防設備士が在籍する消防設備業者に依頼した方が良いでしょう。
スプリンクラー設備のなかでも最も一般的な湿式スプリンクラーについて解説しました。
湿式スプリンクラーは万が一の火災のときに適切に作動するように、また、誤作動が起こらないように定期点検をする必要があります。
スプリンクラーの点検は専門知識が必要になりますので消防設備業者に依頼し、点検と同時にメンテナンスをしてもらうと安心です。
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